会場にお越しくださいましたみなさま、
本当にありがとうございました。

小樽の街には、旅人の頃からもう何度も足を運んできた。
でも僕は、一度も地図を見てこの街を歩いたことがない。
その途中で見つけたものに、僕はそっと栞を挟むようにカメラを向けてきた。
歩いて歩いて、迷っているうちに、気がつけば、何本のフィルムを使っただろうか。
そして気がつけば、この街は僕にとっていちばんのお気に入りになっていた。

[bookmark]……、僕にとっての、僕だけの、お気に入りの小樽。
私・sorami(瓜生裕樹)、今年も「小樽・鉄路・写真展」に参加させていただきました。
小樽の草むした線路に写真と写真を愛する人たちが集った二週間。写真の消えた線路には、鈴虫の音と秋の風が流れていました。
会期中ご来場くださいましたみなさま、感想ノートへのご記入、ポストカードをお持ち帰りくださいましたみなさま、出展者のみなさま、本当にありがとうございました。
私の作品はこのページで後日ご紹介しますので、ご来場いただけなかった方もお楽しみいただければ幸いです。

東京から北海道へ、札幌へ拠点を移してはじめての写真展。
この「鉄路展」は、私が写真とともに生きていこうと心を決めるきっかけになった写真展です。
小樽の街と、たくさんの写真と、そしてたくさんの仲間との出会い。「写真をやっていてよかった」と、毎年心から思います。

たくさんの想いが、今年もこの鉄路を通り過ぎていきました。
来年も夏の終わり、この鉄路に戻って来るまで、たくさんの光景に、人に出会い、写真が持つ"いま"を切り取る力を大切に、撮り続けていこうと思います。

来年もぜひ、夏草茂る鉄路の上で、会いましょう。

■会期　2003/8/25(月)−9/7(日) ■会場　北海道・小樽市　旧手宮線線路敷 　　　　JR小樽駅から徒歩5分 　　　　・下図参照 　　　　　JR小樽駅と小樽運河の中間を東西に伸びています ■時間　　24時間屋外展示　夜間はライトアップされます ■入場・観覧無料 ■会場などの情報は、公式サイトをご覧ください。