街撮りは、影踏みのようなもの。
それは朝日から夕暮れまでの陽射しの影を追うことでもあり、そこにあるものを切り取り、あるいはあったものの姿を思い浮かべることでもあり、そして、その街を旅する旅人たち(もちろん、暮らす人も訪れる人も、みんなのことです)の足跡をたどることでもある。
すぐに影の姿は変わり、二度と同じかたちをそこに映すことはない。だから、何度同じ街を歩いても飽きないし、終わりはない。
街は生きている。たくさんの記憶の上に立つ小樽もまた、いまを生きている街。
変わっていくことに一抹の寂しさを抱きながら、でもこうしてカメラを持ち、記憶のための記録ができることは、小樽を愛する人としてとても幸せなことだと思う。
たくさんの光と影を、『街影』を、僕はこれからも撮り続けたい。
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僕・ウリュウ ユウキの12年目の出展となりました『2012 小樽・鉄路・写真展』は、9月9日(日)17時をもちまして閉幕を迎えることができました。
今年もたくさんの皆さまにご来場いただき、感想ノートにもメッセージを頂くことができました。本当にありがとうございます。
かたちあるものだからこそ、影が語りかけてくる。
この街には、たくさんの美しい影があります。
これからも、愛すべき小樽の"街影"を撮り続けていきたいと思います。
また来年の夏の終わりに、旧手宮線のレールの上で、お会いしましょう。
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2012年8月27日(月)〜9月9日(日)
北海道小樽市・旧国鉄手宮線跡地
(色内2丁目 マリンホール裏手)
●JR小樽駅から小樽運河に向かって徒歩7分 駅と運河の中間にあります
●24時間屋外展示 夜間はライトアップされます
●最終日は17時終了
●入場・観覧無料
●会場周囲への路上駐車はご遠慮ください
●くわしくは公式サイトも併せてご覧ください